こうたろうミトンとふびん
ミトンとふびん

ミトンとふびん

吉本 ばなな

幻冬舎

2024年02月08日

概要

互いに事情を抱え、母親達の同意を得られぬまま結婚した外山くんとゆき世。新婚旅行先のヘルシンキで、レストランのクロークの男性と見知らぬ老夫婦の言葉が、若いふたりを優しく包み込む(「ミトンとふびん」)。金沢、台北、ローマ、八丈島。いつもと違う街角で、悲しみが小さな幸せに変わるまでを描く極上の6編。第58回谷崎潤一郎賞受賞作。

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こうたろうさんの感想・評価

これもたまに読み返したくなる本だな、と。 きっと、ちょっとした孤独や投げやりな気持ちが顔を出した時、必ずその時の自分にぴったりな形で寄り添ってくれるだろう。 台湾やイタリア、八丈島。 それぞれの場所の雰囲気もなぜか知っている気分になる。 この人のこと知っているな。この感情知っているな。そんなことが詰まっているから、そうなるのかな? 「覚悟が決まっていると見えてくる景色はみな穏やかで、地の底が海の底か、そんなところから眺めているようだった。」 「人生は禍福で編まれた縄ではなくめくるめく瞬間の連なりなのだと思うようになった。」 「なんとかなる。悲観でも楽観でもない。目盛りいつもなるべく真ん中に。なるべく光と水にさらされて。情けは決して捨てず。」

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