こうたろう火花
火花

火花

又吉 直樹

文藝春秋

2017年02月10日頃

概要

笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。 ドラマ化・映画化もされた、第153回芥川賞受賞作。 売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、 師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。 神谷はまったく独自のお笑い哲学を抱いていて、 日常においても、人とは違う行動や思考を繰り広げる類稀な男だった。 そんな天才肌の神谷を徳永は師として仰ぐ。 二人とも貧しいながらもまっさらな生を生きていた。 徳永はすこしずつ売れるようになっていき、やがて、ある決断をすることになるーー。 文庫版特別付録として、 受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。

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こうたろうさんの感想・評価

「一度しかない人生で、結果が出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう」 「生きている限り、バッドエンドはない。僕たちはまだ途中だ。これから続きをやるのだ。」 こんな生き方をしてみたかった。なんて思うこともある。きっとそれは意識したくないけど、自分に本気でやる勇気がないことくらいわかっているわけで、結局自分はいつも安全地帯にしがみついている。 生きる熱量を強烈に描いた作品であるにも関わらず、「火花」というタイトルにリアルな生を感じる。 この世界のどこかに生きる誰かの精一杯のプロポーズ。一世一代の大勝負だとしても、所詮個人が生み出すものであり、その火力は地味なものだった。でも2人を祝福するために鳴り響く万雷の拍手と歓声に、みっともなくも力強い人間の生を感じる。この一連の描写に対して「これが人間やで」と一言。痺れる。

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