こうたろう東京都同情塔
東京都同情塔

東京都同情塔

九段 理江

新潮社

2024年01月17日頃

概要

日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版「バベルの塔」。ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

ステータス

読んだ

こうたろうさんの感想・評価

2020年、ザハ案が採用された新国立競技場で東京五輪が開催された世界線の話。 難解な文章ではあるが、犯罪者に対し「罪を犯すに至った背景を認め、同情を向けるべき対象として豪華な暮らしをさせる世界」というテーマがとても面白い。 多様性に対する徹底的な寛容が、AIの浸透した近未来で貫かれる時、そこに生まれる平等とはどのような価値観なのか。 多分、恥ずかしながら、まだこの本を100パーセント理解できている自信がないため、いつかまた読んでみたい。

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