少女は卒業しない
朝井リョウ
集英社
2012年03月
概要
今日、わたしはさよならする。図書室の先生と。退学してしまった幼馴染と。生徒会の先輩と。部内公認で付き合ってるアイツと。放課後の音楽室と。ただひとり心許せる友達と。そして、ずっと抱えてきたこの想いとー。廃校が決まった地方の高校、最後の卒業式。少女たちが迎える、7つの別れと旅立ちの物語。恋愛、友情、将来の夢、後悔、成長、希望ー。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。
ステータス
読んだ
こうたろうさんの感想・評価
やはり心理描写が素晴らしい。 今の作風とやや違う感じもするが、どちらも大好きだなぁと心底実感。 学校という空間に詰め込まれた、あまりにも多くの喪失が、みずみずしく、生き生きと描かれていた。 そして、大小異なる全ての喪失を抱き抱えて、学校という空間が喪失する。 最後、あまりにも大きな喪失を抱えた2人の若者が前を向く場面で、朝日が昇る。 本当に、毎度ページを読み進めるのが楽しい。 そして、書き出しが好きだった。 「伸ばした小指のつめはきっと、春のさきっぽにもうすぐ届く」
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