この闇と光
服部 まゆみ
KADOKAWA
2014年11月22日頃
概要
森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。ある日そのすべてが奪われ、混乱の中で明らかになったのは恐るべき事実でー。今まで信じていた世界そのものが、すべて虚構だったのか?随所に張りめぐらされた緻密な伏線と、予測不可能な本当の真相。幻想と現実が混ざり合い、迎えた衝撃の結末とは!?至上の美を誇るゴシックミステリ!
ステータス
読んだ
mtmtさんの感想・評価
主人公は盲目であり、目には映らないもののみで文が構成されていくため、挿絵がなく活字を読むことで世界観を構築していく読者との感覚がよりリンクしていくことに新鮮さを感じた。 物語中盤で行われた手術により、視力が回復した主人公。光を得たことで、新たに闇の事実も知ることになってしまう。その時の絶望と衝撃はすさまじく、読者が今まで頭の中で作り上げてきた世界観が、筆者によって破壊されていく瞬間は一種の芸術とも言えるだろう。 物語を活字のみで読むということの面白さを、改めて知ることができた作品。
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