主人公は盲目であり、目には映らないもののみで文が構成されていくため、挿絵がなく活字を読むことで世界観を構築していく読者との感覚がよりリンクしていくことに新鮮さを感じた。 物語中盤で行われた手術により、視力が回復した主人公。光を得たことで、新たに闇の事実も知ることになってしまう。その時の絶望と衝撃はすさまじく、読者が今まで頭の中で作り上げてきた世界観が、筆者によって破壊されていく瞬間は一種の芸術とも言えるだろう。 物語を活字のみで読むということの面白さを、改めて知ることができた作品。
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服部 まゆみ
KADOKAWA
ISBN: 9784041023815
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