ほわほわ勝手にふるえてろ
勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

綿矢 りさ

文藝春秋

2012年08月03日頃

概要

恋愛、しないとだめですか? 賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちもほしい、どっちも欲しくない。迷いながら、ぶつかりながら、不器用に進んで

ステータス

読んだ

メモ

◎視野見とはイチを見たいけれど見ていることに気づかれないためにあみ出した技 ◎自分で自慢をふったくせに謙遜されると、頼んでもいないのにあざやかな手つきで手品を披露された気分になる。で、隠された私のコインはどこへいったの? ◎だめ出しされたうえかつアドバイスをされると、頼んでもいないのに目の前でシルクハットから鳩を出された気分になる。で、この鳩は私が育てなきゃならないの? ◎望みどおりの相槌を返してあげたのに即座に打ち消してくる人、あと企画のことをかっこつけてプロジェクトと呼ぶ…

◎視野見とはイチを見たいけれど見ていることに気づかれないためにあみ出した技 ◎自分で自慢をふったくせに謙遜されると、頼んでもいないのにあざやかな手つきで手品を披露された気分になる。で、隠された私のコインはどこへいったの? ◎だめ出しされたうえかつアドバイスをされると、頼んでもいないのに目の前でシルクハットから鳩を出された気分になる。で、この鳩は私が育てなきゃならないの? ◎望みどおりの相槌を返してあげたのに即座に打ち消してくる人、あと企画のことをかっこつけてプロジェクトと呼ぶ人は私は嫌いです ◎敏捷びんしょう(すばしこいこと) ◎五感の膜が一枚はがれた ◎私がずる妊娠で会社を休む日本初の女となりますように

ほわほわさんの感想・評価

誰にでも経験したことがあるようなないような。「初恋は実らない」「二番目に好きな人と結婚すると幸せになれる」など、恋愛あるいは結婚にまつわる通説が蔓延する世の中で、それらに反旗を翻すかの如く「私は違うんだ」と主張できるのはある種の才能だと思う。 青春時代にありがちな私と貴方だけの世界という思い込みは、年を重ねるごとに薄まっていって嫌というほど現実に順応していくもの。 でも主人公は、時間と共に際限なく美化され続けていく思い出と共に生きているんだけれども、所々大人ならではの思考というか、好き嫌いの判断基準が出てきたり例えが出てきたりして、いい意味でバランスの悪さが感じられる。そこが人間臭さの根源なのかなぁ。本全体を通して話されているのは、ずっと好きな人と好きになってくれる人。どちらを選ぶかというテーマは恋愛モノ好きにとって永遠の命題だと思う。 やっぱり理想の中の一番は自分にとって絶対的評価軸だし、あの人はこうなのにこの人はダメだとか、こういう言動が鼻につくとか、ついつい比較対象にしてしまうもの。 そういった感情や感覚を言葉にするのって多少躊躇ったり心に留めておくことがほとんどだろうけど、主人公はそこから自分の中の思いが肥大化しすぎて最終的にズル妊娠の領域まで到達する。ここまで突き抜けると第三者としてはめちゃくちゃに面白いし、こんな変遷を辿ってこの境地に行き着くのかと驚いた。 自分の中でメタ認知を意識せずに醸成し尽くしたら、きっと私は私のゴールが出来上がるんだろうな。やってみたい気もする。 言葉としては、なんだか自分の友達であるかのような親近感を湧き立てるパーツが多いと感じた。例えもクスっと笑ってしまうものもたくさんあった。

この本を読んだ人の感想

「勝手にふるえてろ」の感想・レビューをもっと見る

ショップ

Amazon楽天

naoのコンテンツをアプリでチェックしましょう

ほわほわ

あなたの感想も、読書仲間へ

ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。

ほわほわのコンテンツをアプリでチェックしましょう