一杯のおいしい紅茶
ジョージ・オーウェル
中央公論新社
2020年08月21日
概要
鋭利で辛辣、政治一辺倒ーー そんなオーウェルのイメージは 本書を読めば心地よく裏切られる 「人間はぬくもりと、交際と、余暇と、 慰安と、安全を必要とするのである」 自然に親しむ心を、困窮生活の悲哀を、 暖炉の火やイギリス的な食べ物、 失われゆく庶民的なことごとへの愛着を記して、 作家の意外な素顔を映す上質の随筆集 文庫化に当たり「『動物農場』ウクライナ版への序文」を収録
ステータス
読んだ
不可触賤民さんの感想・評価
とても面白い。 冒頭の3篇(一杯のおいしい紅茶、イギリス料理の弁護、パブ「水月」)だけで元は取れる。 雑誌への寄稿文や、1984年を書くために移り住んだジュラ島から送られた友人たちへの手紙などを集めた本。 主に1945年前後の大戦による配給制下で物価が高騰しているイギリスで書かれた文章であり、当時の庶民生活も窺い知れる。 他書からの再録がほとんどのようだが、この本のみに収録されたエッセイが6篇あるし、著者のエッセイ集を初めて読むならこの本が一番読みやすいのではなかろうか。
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