74グラーキの黙示3
グラーキの黙示3

グラーキの黙示3

ラムジー・キャンベル/森瀬 繚

サウザンブックス社

2024年12月13日頃

概要

セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻  マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。  ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである──  英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた!

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本作は1964年、まだ10代だったラムジー・キャンベルによる「湖の住人」から始まるグラーキの物語から約50年弱経った2013年に書かれた「グラアキ最後の黙示」で構成されている。 ぼくは作品集の1巻から3巻へと飛ばして読んだのだが(と言うのも1巻の収録作品の出来が必ずしも良かったわけではなかったので)、ラヴクラフトやダーレスのパロディ作家としか思えなかった時期と比較すれば明らかに作家としての大成を感じられた。 文章も現代的で読み易いので、ここから原作に参入するのも良いのではなかろうか。 物語では、稀覯本である『グラーキの黙示録』の寄贈者から本を受け取るためにガルショーという街を訪れる司書が主人公であり、街や人々には(読者からすればしつこいほど)露骨な不穏が散りばめられている。読み進めるにつれ、街を取り巻く霧の如く、あらゆるものの輪郭はぼやけておぼつかないものになり、自然と街に、本に取り憑かれるはずだ。 そして読者の先達としてこのよう〆るのが適切だろう。 “僕たちの街(ガルショー)へようこそ! 見どころがまだまだたくさんありますよ!”

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