本の感想・レビュー
グラーキの黙示3

グラーキの黙示3の感想・レビュー

ラムジー・キャンベル/森瀬 繚

サウザンブックス社

ISBN: 9784909125569

読者の感想・読書記録

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74さん

本作は1964年、まだ10代だったラムジー・キャンベルによる「湖の住人」から始まるグラーキの物語から約50年弱経った2013年に書かれた「グラアキ最後の黙示」で構成されている。 ぼくは作品集の1巻から3巻へと飛ばして読んだのだが(と言うのも1巻の収録作品の出来が必ずしも良かったわけではなかったので)、ラヴクラフトやダーレスのパロディ作家としか思えなかった時期と比較すれば明らかに作家としての大成を感じられた。 文章も現代的で読み易いので、ここから原作に参入するのも良いのではなかろうか。 物語では、稀覯本である『グラーキの黙示録』の寄贈者から本を受け取るためにガルショーという街を訪れる司書が主人公であり、街や人々には(読者からすればしつこいほど)露骨な不穏が散りばめられている。読み進めるにつれ、街を取り巻く霧の如く、あらゆるものの輪郭はぼやけておぼつかないものになり、自然と街に、本に取り憑かれるはずだ。 そして読者の先達としてこのよう〆るのが適切だろう。 “僕たちの街(ガルショー)へようこそ! 見どころがまだまだたくさんありますよ!”

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