イェイツ詩集(対訳)
イェイツ/高松 雄一
岩波書店
2009年07月16日頃
概要
イェイツ(1865-1939)は、アングロ・アイリッシュのプロテスタントとしてアイルランド文芸復興に携わった特異な詩人であり劇作家であった。変貌し続けたその詩は、芸術至上主義、象徴主義、神秘主義、オカルティズム、アイルランドの民族意識と神話伝説等々の複合体とでも言うほかはない。その全体像を伝えるべく54篇を収録。
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アイルランドを代表する詩人イェイツは神話やオカルトのような浮世離れした題材を選びながら、激動のアイルランドを生きた当世人として詩を編んでいる。 詩に対しては、ランボオではハマらずエリオットは難解に感じていたが、これを読んだことで俄然興味が再燃した。 ぼくが好ましく思ったのは幻想的で美しい表現と郷愁にも似た懐古的な雰囲気だ。しかし、現実を前にしたとき、夢見人がいかに主観的であったかも詩は語っているように思われる。あるいは夢が現実に働きかけようとした時に、その摩擦によって「恐ろしい美」が生まれるのかもしれない。そして、それらすべてが絡み合って生み出される哀愁に強く心惹かれた。
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