アイルランドを代表する詩人イェイツは神話やオカルトのような浮世離れした題材を選びながら、激動のアイルランドを生きた当世人として詩を編んでいる。 詩に対しては、ランボオではハマらずエリオットは難解に感じていたが、これを読んだことで俄然興味が再燃した。 ぼくが好ましく思ったのは幻想的で美しい表現と郷愁にも似た懐古的な雰囲気だ。しかし、現実を前にしたとき、夢見人がいかに主観的であったかも詩は語っているように思われる。あるいは夢が現実に働きかけようとした時に、その摩擦によって「恐ろしい美」が生まれるのかもしれない。そして、それらすべてが絡み合って生み出される哀愁に強く心惹かれた。
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イェイツ/高松 雄一
岩波書店
ISBN: 9784003225127
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