神様の暇つぶし
千早 茜
文藝春秋
2022年07月06日
概要
親を亡くし一人になった20歳の夏、父よりも年上の写真家の男と出会ったーー。男の最後の写真集を前にあのひとときが蘇る。妙に人懐っこいくせに、時折みせるひやりとした目つき。臆病な私の心に踏み込んで揺さぶった。彼と出会う前の自分にはもう戻れない。唯一無二の関係を生々しく鮮烈に描いた恋愛小説。 解説・石内都
ステータス
読んだ
19さんの感想・評価
あのひとに関しては、私は知っていた気がするのだ。少なくとも、一緒に過ごしたひと夏の間は。頭ではなく、肌で、そう言える。 私にもひと夏を過ごしたそんな人がいた。 煙の匂いや、私を撫でる大きくて、豆ができてるゴツゴツした重い手。 線が細くて、石鹸の匂いがする背中も。 私を呼ぶ声も。 全て事実だった。
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。