創元推理文庫の表紙とタイトルの美しさ、装丁で買っでしまいました。 エマ・スタイルズ『銃と助手席の歌』 No Country for Girls. チャーリーは17歳。学校を退学させられ、荒れている。姉のジーナの彼氏・ダリルが見せびらかしていた金の延べ棒を1本盗んでしまう。一方、血と傷を負って、明らかにトラブルを抱えたナオがチャーリー宅に助けを求めやってくる。 ダリルの襲撃から身を守るため、誤ってチャーリーは冷蔵庫の上にあったナタで彼を殴り、ダリルを殺してしまう。ナオの対応により、2人は死体を湖に沈め、証拠隠滅を図る。その後、チャーリーの家の入り口に誰かがいるのを発見し、2人は、ダリルの車で逃げ出してしまう。ダリルのトラックに金の延べ棒が詰まったバッグを発見した2人は、それを助手席に隠し、本格的な逃走を開始する。舞台は、西オーストラリアのグレート・ノーザンハイウェイへ 。本当に目的も旅支度もなく、成り行きで。 後を追ってくるものはなにものなのか。黄金はどこからきたのか。性格も立場も違うチャーリーとナオの2000キロに及ぶ逃避行が始まる。 最初は話になかなか入り込めなかったんですよね。チャーリーとナオの2人に感情移入がうまくできなくて。どちらも少しエキセントリックな性格をしているので。ですが、2人はやがて、旅の中で心を開き、触れ合い、過去を話し始めます。そうすることで、2人に読者もだんだん触れ合い、話にのめり込んでいく形になります。 話の展開があまりにも突拍子ないけれど、読後感は良いです。あ、これはロードムービーなんだって。 「やっぱりゴールド・コーストじゃない? どう思う、ナオ?ガソリンは満タンになってるけど」 「いいんじゃない?」
元の読書記録を見る銃と助手席の歌の感想・レビュー
エマ・スタイルズ/圷 香織
東京創元社
ISBN: 9784488203108
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