薄雪銃と助手席の歌
銃と助手席の歌

銃と助手席の歌

エマ・スタイルズ/圷 香織

東京創元社

2025年02月19日頃

概要

あんたとあたし。 どこにも帰れないから、どこへだって行ける。 喧嘩っ早い少女×生真面目な大学生 盗んだ車で走りだす、少女たちの共闘の旅。 ウィルバー・スミス冒険小説賞受賞作! 高校を退学になったばかりの少女チャーリーは、 金の延べ棒(インゴツト)を盗んだことで姉の恋人と争いになり、彼を殺してしまう。現場に居合わせたナオという大学生の提案で、ふたりは死んだ男の車に乗り、死体を捨て、ハイウェイを走りだす。あとを追ってくるのは何者か? なぜ車には黄金が隠されていたのか? 正反対の性格で、ともに帰る家なき少女たちの共闘を描くクライムサスペンス! 著者あとがき=エマ・スタイルズ/解説=杉江松恋

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メモ

そもそも黄金を盗んだのはナオの義父ウォーレン。彼は悪徳警官。ダリルはそこからさらに黄金の一部を盗んだだけ。チャーリーの姉のジーナは、異変に気付いたウォーレンに連れ去られる。 ナオとチャーリーが逃げ出す契機になったダリルの家を訪ねてきた不審者は、ジーナの新しい恋人のリー。ジーナは話の終盤までウォーレンに連れさらわれ、抑圧的な環境から逃れようと奔走する。ナオとチャーリーは、ナオの叔母の家をたずね、そこで父の叔母の写真を見たナオは、写真の撮られた場所である北部キンバリーの炭鉱まで行…

そもそも黄金を盗んだのはナオの義父ウォーレン。彼は悪徳警官。ダリルはそこからさらに黄金の一部を盗んだだけ。チャーリーの姉のジーナは、異変に気付いたウォーレンに連れ去られる。 ナオとチャーリーが逃げ出す契機になったダリルの家を訪ねてきた不審者は、ジーナの新しい恋人のリー。ジーナは話の終盤までウォーレンに連れさらわれ、抑圧的な環境から逃れようと奔走する。ナオとチャーリーは、ナオの叔母の家をたずね、そこで父の叔母の写真を見たナオは、写真の撮られた場所である北部キンバリーの炭鉱まで行こうとする。金塊のあるバッグに埋め込まれたチップを頼りにウォーレンは追ってくる。道中、ナオはサムという教育実習生を引き込むが、チャーリーに誤って足を撃たれ、ろくなことにならない。終盤、炭鉱近くの湖畔で2人とウォーレンは対峙する。人質のジーナと金塊を交換しようというウォーレン。チャーリーはウォーレンに撃たれ、リーも殺されてしまう。だが、ナオが最後にウォーレンを撃ち、そこに警察が駆けつけてくる。(誰が警察を呼んだのかよくわからなかった)。 ナオの父親を殺したのもウォーレンだった。遥か昔、ウォーレンが金塊を炭鉱会社から盗んだ時にナオの父も巻き込まれて死んだ。

薄雪さんの感想・評価

創元推理文庫の表紙とタイトルの美しさ、装丁で買っでしまいました。 エマ・スタイルズ『銃と助手席の歌』 No Country for Girls. チャーリーは17歳。学校を退学させられ、荒れている。姉のジーナの彼氏・ダリルが見せびらかしていた金の延べ棒を1本盗んでしまう。一方、血と傷を負って、明らかにトラブルを抱えたナオがチャーリー宅に助けを求めやってくる。 ダリルの襲撃から身を守るため、誤ってチャーリーは冷蔵庫の上にあったナタで彼を殴り、ダリルを殺してしまう。ナオの対応により、2人は死体を湖に沈め、証拠隠滅を図る。その後、チャーリーの家の入り口に誰かがいるのを発見し、2人は、ダリルの車で逃げ出してしまう。ダリルのトラックに金の延べ棒が詰まったバッグを発見した2人は、それを助手席に隠し、本格的な逃走を開始する。舞台は、西オーストラリアのグレート・ノーザンハイウェイへ 。本当に目的も旅支度もなく、成り行きで。 後を追ってくるものはなにものなのか。黄金はどこからきたのか。性格も立場も違うチャーリーとナオの2000キロに及ぶ逃避行が始まる。 最初は話になかなか入り込めなかったんですよね。チャーリーとナオの2人に感情移入がうまくできなくて。どちらも少しエキセントリックな性格をしているので。ですが、2人はやがて、旅の中で心を開き、触れ合い、過去を話し始めます。そうすることで、2人に読者もだんだん触れ合い、話にのめり込んでいく形になります。 話の展開があまりにも突拍子ないけれど、読後感は良いです。あ、これはロードムービーなんだって。 「やっぱりゴールド・コーストじゃない? どう思う、ナオ?ガソリンは満タンになってるけど」 「いいんじゃない?」

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