おとなしいウェルベック。いまひとつテーマがわからないまま読んだ。本人が出てくるが、本人である必然性はどこにあったのか聞いてみたい。これまでの軽妙でドライな語り口が、影を潜め、リアリズムの文学作品になった印象。「プラットフォーム」や「闘争領域の拡大」の文体の方が、読みやすいし、好み。とはいえ決して読みにくくはない。どうやら本書に出てくる主人公ジェドのアートを再現したイベントがあったみたい。気になるので見てみたい。「服従」「ある島の可能性」「素粒子」も読む
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ミシェル・ウエルベック/野崎 歓
筑摩書房
ISBN: 9784480433084
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