地図と領土
ミシェル・ウエルベック/野崎 歓
筑摩書房
2015年10月07日頃
概要
孤独な天才芸術家ジェドは、個展のカタログに原稿を頼もうと、有名作家ミシェル・ウエルベックに連絡を取る。世評に違わぬ世捨て人ぶりを示す作家にジェドは仄かな友情を覚え、肖像画を進呈するが、その数カ月後、作家は惨殺死体で見つかったー。作品を発表するたび世界中で物議を醸し、数々のスキャンダルを巻きおこしてきた鬼才ウエルベック。その最高傑作と名高いゴンクール賞受賞作。
ステータス
読んだ
MHXさんの感想・評価
おとなしいウェルベック。いまひとつテーマがわからないまま読んだ。本人が出てくるが、本人である必然性はどこにあったのか聞いてみたい。これまでの軽妙でドライな語り口が、影を潜め、リアリズムの文学作品になった印象。「プラットフォーム」や「闘争領域の拡大」の文体の方が、読みやすいし、好み。とはいえ決して読みにくくはない。どうやら本書に出てくる主人公ジェドのアートを再現したイベントがあったみたい。気になるので見てみたい。「服従」「ある島の可能性」「素粒子」も読む
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