本の感想・レビュー
こちらあみ子

こちらあみ子の感想・レビュー

今村 夏子

筑摩書房

ISBN: 9784480431820

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

Tーchさん

「こちらあみ子を読んで何にも思わない人になりたくない」そんなことを花束みたいな恋をしたという映画のセリフで言っていた。 どれ、僕はこちらあみ子を読んで何を思うのだろうかと興味が湧き、本を読んでみた。

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翡翠さん

とても良い。 文章から、情景から、目が離せなかった。 キュッと切なくなる。

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miさん

トランシーバーのシーンが特に印象に残った。あみ子の呼びかけがどこにも届かないように思えて、心が締め付けられた。トランシーバーは比喩的に描かれていて、周囲の大人たちがあみ子を抜きにして話を進め、あみ子以外の世界で物事を回そうとしていることが表れているように感じた。 疎外されたあみ子の叫びが悲しく、お兄ちゃんが答えてくれたものの、いまいち噛み合わなかったのも印象的だった。少し周りと違っていると感じることが多いせいか、あみ子に共感してしまう部分があった。 物語全体を通して、あみ子の視点はとても純粋なのに、それが周囲とズレていることで生まれる悲しさが強く残った。読んだあと、言葉にならない感情が心に残るような作品だった。

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Spicaさん

人間の、「異常」に対する冷たさや悪意が、何気なく描かれていた。あみ子は一体祖母の家に行ってからどう育ったのだろう。自分のことを好いてくれる存在に出会えてよかった。七瀬さんは周りの皆をどう思っていたのだろう。新人が集団に与してしまったのは悲しかった。 彼らは、自分のことをどう思っていたのだろう。周りから「異常」と判断され、揶揄されていたことには気づいていたのだろうか。 僕は周りに彼らがいたときにどうするだろうか。僕は周りから揶揄されていないだろうか。

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ぺいさん

正直な感想は、イマイチわからなかった。 空気が読めず、学校でのいじめや家で煙たがられているあみ子が屈することもなく過ごしており、少し羨ましい気持ちになった。 私自信も小学校の頃から空気が読めない特性を持っているため、共感する部分があった。

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NARUMETALさん

1話目の感想だけ。 (あとの2話は私には難しかったので) あみ子のような特性を持つ子どもに対して『純粋』とか『無垢』という表現をしなければならないことに疑問しかない。大人であれば『天然』と言われるだろうが。 両親や同級生の苦しみは想像を絶するし、トランシーバーで応答したお兄さんのことを思うと胸が苦しくなる。 本作を読んで「確かにあみ子はヤバい奴だけど周りの人たちも変だよね」みたいな感想が出てくる人がいたとしたら、それは実際にあみ子タイプの人間と関わったことのない幸せ者だろうな。 こちらの本、読了後は障害者福祉系のお仕事をされている知人にあげました。 なにかしら役に立つといいな。

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