こういう“種明かし系”の本は「そのジャンルをもう純粋に楽しめないんじゃないか」と敬遠してまうことが多かったんですが、今作はめちゃめちゃ好奇心くすぐられて思わず購入。 結果、読んで良かった!絵本を読みたくなる絵本解説本でした。 「均衡回復」という絵本の特徴が時間を円環させていて、そのおかげで子供は何度も絵本に触れたくなる。同じ絵本なのに「もっかい!」と何度も読み聞かせをお願いされるの不思議だったんだけど、そういうことだったのか。絵本ってすげー! 参照作品がべらぼうにあるせいで、知らない作品については正直説明がピンとこないこともあった。それについては机上で考えないで、実際に色んな絵本に触れて感じることが一番なんだろうな。 読了してすぐに子供の頃大好きだった『かいじゅうたちのいるところ』を買いました。あの頃とは違う楽しみ方ができそう。
元の読書記録を見る絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのかの感想・レビュー
矢野 智司/佐々木 美砂
勁草書房
ISBN: 9784326852000
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
内容は面白いけど星3つ!編集が残念だった!前半はほぼ絵本の列挙!以下に雑な要約をします なぜ動物なのか? 動物という他者を使うことで概念を抽象化できるから。「優しい子ども」と「優しいネズミ」だと後者の方が「優しい」という概念が前面に来て読みやすい。これ、日本の広告で外国人が頻用されるのも同じ理由だと思った。 なぜ一列に並んでいるのか? 基本的な絵本の物語は何かが蓄積されていって最後に解放・崩壊して元に戻るという、「つみき」に近いもの。一列に並んでいくことで物体あるいは物体同士の関係が積まれていくことが視覚化されて、最後に解放した時の感動が生まれる。子どもが絵本を繰り返し飽きずに読むのは、絵本を物語として捉えていなくて、「つみき」と捉えているから。ページを捲ることによってどんどん蓄積されていって最後に崩壊させるっていう一連のトランジションを遊びとして楽しんでる。 僕が小さい頃お気に入りだった絵本は「おにのくび」鬼の首から逃げて、最後に逃げ切るお話です。恐怖が増大していくのが最後に解放されるって意味ではつみきだったなと思っています。 皆さんは小さい頃どんな絵本を読んでいましたか?コメントで教えてください
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