山内マリコさんによる、お買い物エッセイ。 むかし大好きだったソニアパークのショッピングマニュアルをユーモラスにしたような。写真はないので、気になるものはググりながら読み進めた。 読むほどに欲しいものが増えていく罪深いエッセイで面白かったし、挿絵とさらっと書かれた後日談も好き。 ただ!山内マリコさん、本当に面白いのに、結婚とわたしに引き続き「ちょっとこの表現は‥」と思う箇所が。 アントンヒュニスというブランドのアクセサリーを紹介している章になぜか「ティファニーとかカルティエに比べたらガラクタかもしれないけど」と書かれている。なぜ!アントンヒュニスを褒めているのに、それがどんなに素敵かを語っているのに、なぜそんな表現をされたのか。 こういう箇所があるとそれまで面白く読んでいた熱がスッと冷めるのを感じて悲しい。批判を恐れて、全方面に気を使いながら書かれた文章を面白くない。だから山内マリコさんの正直さというか、歯に衣着せぬ文章はすごく響くのだけど。バランスって難しいな。
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山内 マリコ
文藝春秋
ISBN: 9784167905828
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