本の感想・レビュー
死神の精度

死神の精度の感想・レビュー

伊坂 幸太郎

文藝春秋

ISBN: 9784167745011

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

薄雪さん

この作品の主人公は、名前を千葉という死神です。千葉は人間の世界に現れ、ある人物がそのまま生き続けるべきか、それとも死ぬ運命を実行してよいかを7日間かけて調査する仕事をしています。調査対象となった人物について調べ、7日後に「死を執行してよい(可)」か「見送る(不可)」かを判定します。 千葉は死神として人間を観察する任務を遂行する一方で、人間が生み出した音楽を好み、仕事の合間にはCDショップの視聴機で音楽を聴くなどの習慣があります。千葉が現れるときは必ず雨が降っています。 1.死神の精度 千葉の調査対象は会社で苦情処理対応をしている 藤木一恵 という女性です。彼女は日々の生活に希望が見いだせず、特定の男性客から繰り返し電話で指名を受けます。実はその男性は藤木の声に可能性を感じた音楽プロデューサーであり、彼女の歌手デビューを提案します。千葉はこの先の可能性を考え、「見送り」の報告を出します。 2.死神と藤田 千葉は次の対象として ヤクザの藤田 を担当します。藤田は敵対組織に命を狙われており、子分・阿久津や千葉を守るために敵の本拠地に単身で乗り込みます。調査期間内(7日間)であったため、藤田は生きて帰還します。千葉は「可」の報告を出し、8日目に藤田は死亡することになるようです。 3.吹雪に死神 老女の田中聡江が調査対象者です。吹雪の中、閉ざされた屋敷で事件が起きます。屋敷には千葉を入れて7人がいたがそのうちの3人が殺害されてしまいます。屋敷にいた登場人物は千葉、田村聡江、田村幹夫、権藤、英一、真由子、シェフの7人。実はこの内の田村聡江、田村幹夫、権藤、英一、シェフの5人は真由子を殺害する目的で集まっていました。田村聡江と田村幹夫の息子が真由子に騙されて自殺したからです。その恨みを果たすために皆が集まったのでした。 田村幹夫。真由子を毒殺しようとして料理に毒を入れたが、真由子は千葉に料理を譲ってしまったため死ななかった。幹夫は毒の効力に疑問を持ち自分で試しに飲んで死んでしまう。 権藤。 権藤は真由子を刺そうとしたが、逆に刺されてしまいます。 ③真由子 真由子だけを殺害するはずだったのに他の人間が死んでいくのを焦りに感じた英一が刺殺します。 千葉は田中聡江に「可」の報告をします。 4.恋愛で死神 千葉の対象は 荻原 という青年です。荻原は 古川朝美 に恋をしており、千葉の存在がきっかけとなって距離を縮めます。しかし古川朝美にはストーカー被害があり、荻原はその相手と格闘した結果、刺されてしまいます。千葉は「可」の報告を出し、荻原は死亡します。 5.旅路を死神 対象は 20歳の青年・森岡。彼は母親を刺した後、逃走のため千葉の車に乗り込みます。森岡には幼少期に誘拐された過去があります。 誘拐犯の一人である深津には、誘拐中に心を慰められていました。森岡は深津に感謝している気持ちと犯人だから憎いという気持ちの2つがありました。そして現在、母親と深津が連絡を取り合っているところを森岡は目撃してしまいます。母親と誘拐犯の深津が実はグルだったと思い、裏切られたと思った森岡は母親を刺してしまっていました。しかし深津は元々森岡と同じく誘拐被害者であり、森岡を励ましていたことが明らかになります。最後に二人は再会します。千葉は森岡の調査を「可」で報告します。 6.死神対老女 調査対象は70歳を過ぎた 美容師の古川朝美、「恋愛で死神」で登場した古川朝美と同一人物です。古川朝美は一瞬で千葉が死神であることを見抜きます。朝美には喧嘩別れしてしまった息子がおり、その孫が朝美の店にくることになっていました。それは明後日でした。息子は朝美のことを恨んでいるが孫が朝美に会いたがっていると言います。息子は、孫が朝美と余計な会話をしないこと、自分から孫だと名乗らないことなど、条件をつけていました。朝美は、麻美が孫を孫とわからないようにするため、千葉に孫と同年代のお客を連れてきてくれるように頼みました。千葉は古川朝美の望みに応え、孫世代の客を集めます。話の最後に、千葉は鮮やかな青空と海を見ます。 伊坂幸太郎さんの小説の中でこれくらいのわかりやすい小説はないのではないでしょうか。 映画化された理由もわかりますね。とても読みやすい作品です。  

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みしぇるさん

大好き。じょう君にもすすめて 気に入ってもらえたので嬉しい。 伊坂幸太郎さんが好きになったきっかけの本。 まーーーじで面白くて止まらなかった。 死神が面白い。 こっちは確か色んなお話が入ってる。でもちょいちょい繋がってたりして うふふってなる

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蒼月さん

死神の話が只々好きです。

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