本の感想・レビュー
秘仏の扉

秘仏の扉の感想・レビュー

永井 紗耶子

文藝春秋

ISBN: 9784163919317

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

ましろさん

法隆寺の秘仏、夢殿の救世観音。 それに纏わる人々の胸中に触れる話だった。 廃仏毀釈の嵐が吹き荒れる中、皆それぞれの思惑をもって夢殿の扉に手を掛けた。 そしてその存在感に圧倒された。 けれど秘仏は『ただそこに在るだけ』なのだ。 その笑みに何を見出すかに、それぞれの人生が見えた気がした。 いつの時代も、仏への祈りを通じて、人々は己の中の何かと向き合ってきた。 激動の時代の中にあっても、救世観音は変わらずに、ただ衆生を見つめている。 それこそが、人々が祈り求めてきた救いの形なのかもしれない。

元の読書記録を見る

あなたの感想も、読書仲間へ

ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。

ブックミーアプリをダウンロード