本の感想・レビュー
踏切の幽霊

踏切の幽霊の感想・レビュー

高野 和明

文藝春秋

ISBN: 9784163916330

読者の感想・読書記録

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もちさん

ただ迫りくる恐怖を楽しむエンタメホラーではなく、人生の意味を考えさせられる社会派ミステリーだった。超常現象の描写や、加害者が次々と祟られる様子には、出来過ぎ感と現実味の薄さが否めないけど、胸に迫るリアリティはすごい。踏切の彼女について知るほど、人生の不平等さ、理不尽さ、無情さを思い知らされて悲しくなった。松田の取材で真実が明るみに出て、彼女の無念や悔恨が晴れてるといいな。少しでも救われた気持ちで、彼女を想う母の元へ帰れてることを願う。「13階段」に比べて、入り込むまでに少し時間がかかったけど、最後まで読んでよかった。寂しくやるせない読後感の余韻にしばらく浸ってしまいそう。

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