戦争とは無縁な暮らしを母と共に過ごすロシア人少女セラフィマ だが第二次世界大戦中ソ連とドイツの戦いに巻き込まれそんな日々は母の死と共に奪われた 母を殺した兵士に復讐するため狙撃を学び戦場に身を投じ戦争という人間性を排した現場を目の当たりにしてセラフィマが悟る人間の負の一面とは とにかく衝撃的な没入感と感情移入だった 日本に住む私たちの倫理観は平和という大きな前提のもとここ70年近く確立し維持されてきたが、戦時中のとは大きく異なることを改めて認識した 主人公とその他登場人物たちの関係性は愛や憎しみ友情など様々だが戦禍では頻繁に関係性は変わっていき、その変動の様子を鮮明に描き、特異性を物語っている また主人公セラフィマの感じる痛みや恐怖そして憎むべき母を殺した兵士を前に揺らぐ復讐心 それら感情がヒリヒリと文字を通して伝わった 少女セラフィマの戦後の動向から子どもが幼少期に経験する戦争がこの先の人生に深い傷として大きく影響を与えることがわかった 今中東で起きているイスラエル・パレスチナの戦争を考えると、その地域の子どもたちの精神面が気掛かりでならない 今だからこそ読むべき一冊だと思う
元の読書記録を見る同志少女よ、敵を撃ての感想・レビュー
逢坂 冬馬
早川書房
ISBN: 9784152100641
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
さすが本屋大賞と言える一冊。 ページの量は多いけどそんなこと気にならないくらい一気に世界に引き込まれる。
元の読書記録を見るまるで映画館で映画見とるんか と思うくらいの迫力😧 キャラクターの感情がリアルに伝わる😧 とんでもない小説でした😁 めちゃくちゃ面白いです😄 そして、登場する女性達がめちゃかっこいい🥲 一気に読んでしまった😧
元の読書記録を見るソ連の女性狙撃兵目線でWW1、2が語られる本。 戦争小説は男性兵士が主人公であること多く、そのため私たちは無意識に戦争を男性目線でしか捉えることができない。 この本は女性兵士目線で戦争が語られているため、女性兵士の目線で戦争を捉えることの出来る貴重な1冊。 読むとこれまで知識として学んできた歴史が、線となって理解できるので、社会科目の教員免許取得のために励んでいる自分にとって歴史の解像度が上がって良かった。
元の読書記録を見る名言多い
元の読書記録を見る夢中になった
元の読書記録を見る生きるか4ぬか 自分を曲げない強い人だった
元の読書記録を見る臨場感があり文面だけで戦争の匂いがする作品だった。それ故に読中はとても重々しい気持ちになり読むのにかなり時間がかかってしまった。 戦時下を生きる力と戦後を生きる力は全く違って、戦時下に最適化され戦士となった人間は戦後精神的病におかされてしまうという描写に恐怖を感じた。 また戦争が人を悪魔にし性暴力を振るうようにさせてしまうことにやるせなさを感じた。 この時代にこの作品が生み出された意味も考えずにはいられない。 戦争は女の顔をしていない、も読みたいと思った。
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