これはいい。 曖昧さを排除し、真実しか綴らない日記というだけあって淡々とした展開だけど、 これが非感傷 無感情 効率中の双子の性質を引き立てている 戦時中の混沌とした世界に適応して、誰も信用せず二人だけの世界で生きていく決意たるや アニメ「ミギとダリ」がイメージに重なった
元の読書記録を見る悪童日記の感想・レビュー
アゴタ・クリストフ/堀 茂樹
早川書房
ISBN: 9784151200021
読者の感想・読書記録
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双子の「ぼくら」の疎開先は、魔女と呼ばれるおばあちゃんの家だった。「ぼくら」は心を殺す術を覚える。「ぼくら」は生き抜く術を覚える。「ぼくら」はあらゆるものから奪われない術を身につける。「ぼくら」は奪われるものたちの姿を目に焼き付ける。「ぼくら」は。 世の中面白い本がありすぎて困る。改めてそう思わせてくれる本だった。 内容はえげつない。これは「悪ガキ日記」ではない。「悪童日記」だ。胸やけするほどの混沌とエゴと悪意。人間の成れの果ての姿を、安堵できる環境で『眺める』立場にある読者である自分。えげつなさに愉悦を感じてしまう自分に恥じ入ってしまった。
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