本の感想・レビュー
魯肉飯のさえずり

魯肉飯のさえずりの感想・レビュー

温 又柔

中央公論新社

ISBN: 9784120053276

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

けさん

とても惹き込まれる文で一気に読めました。 夫婦、男女、主従、…色々な関係があるけれど、相手を思いやれるかどうかは、相手を理解しようとする姿勢と努力ではないかと最近になってより一層感じます。 台湾人の母と日本人の父を持つ主人公。母は異国日本で言葉の壁にぶつかり、娘への思いをうまく伝えられないでいる。母の苦労が読んでいて結構しんどかった…。 そんな中少しずつ自立していく主人公が母の立場を理解して、徐々に親子の気持ちが通じ合っていく。少しずつ救われていく感じがとても心地良かった。 実は自分、大学時代に休学して1年半ドイツとオランダに留学してたんですが、当時は楽しい10%、辛い90%でした。当時は「誰も自分を受け入れてくれない」「日本人だから変な見られ方する」と被害者ぶってたけど、そもそも自分がドイツオランダの人や文化に直に触れて溶け込もうという努力や、「自分はこうだと分かって欲しい」というエゴが足りなかったな。自分が辛いのは半分自分のせいだった。 そう気づけたのは帰国直前くらいだったのでめちゃめちゃ悔しい思いをしたんですね。 ただこの1年半があったからこそ、今では国籍や性別や年齢に限らず、他人のせいにしないで相互理解できるような道がないかコミュニケーションできるようになったかなとも思います。楽しいだけの留学だったら今頃もっと幼稚な大人になってたと思う。 台湾行って本場の魯肉飯食べたいな〜。 色んな文化や人に直に触れて、他者を少しずつ理解していきたい。

元の読書記録を見る

あなたの感想も、読書仲間へ

ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。

ブックミーアプリをダウンロード