美しい短編集だった。若い男女だったり、夫婦だったり、女の子同士だったり基本的には恋愛の話がベースだったけど、その中でも「住宅地」が変わっていて、やや不穏で、でも別に事件が起こるわけでもなく、印象に残った。 表題作の「号泣する準備はできていた」は今まで読んだ恋愛小説で1番好きになった。 「私たちは、一切の策を弄さずに愛し合いたかった。また、もしいつかどちらかが気持ちを変えたら、無条件に赦して手を離せると信じたかった。」 恋愛の話と並行して主人公が姪っ子を心から愛していて、いつか姪っ子をパリに連れて行って、フィッシュスープを食べさせたい。と思う描写もまたすごく素敵だった。
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江國香織
新潮社
ISBN: 9784103808060
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