「全ての局所的な進歩は、大局的な退化である。 局所的な進歩は、結局のところ人間という不完全な存在が、社会という不完全なシステムを動かすために生み出された必要悪や建前であり、必要ではあるけれども結局悪は悪で嘘は嘘だ。 僕たちは局所的な進歩の過程で悪と嘘を内面化していく。」 片桐とババの話がかなり苦しかった。 見ないようにしていた知っている感覚を無理やり見せられた感じがした。 すげえなぁ〜
元の読書記録を見る君が手にするはずだった黄金についての感想・レビュー
小川 哲
新潮社
ISBN: 9784103553113
読者の感想・読書記録
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あらすじを読んでもどんな話か分からないまま読み進め、読みながらも「これはどういうつもりで読めば良いんだろう?」と思っていたのだけど、これはなるほどカテゴライズできない新感覚の小説。 私小説風の小説で、フィクションだとは思うのだけど、随所に小川さん自身の哲学的な思想が散りばめられている。 不可解な人や出来事を綴りながら、小説家について描く、読む手が止まらない小説。
元の読書記録を見る以前から本屋で見かけては表紙が綺麗だなと思っていた本。裏表紙側の帯を読んで興味を持ったため読むに至る。客観的に見ると理屈っぽくて、ロジカルという自我を持っていそうな主人公が短編ごとに異なる、怪しげで可哀想な人などと中心に交流をする様子を描いた本。 全体的に都会的な風が吹いている文章だった。同じ筆者の本で面白そうなテーマのものがあれば読みたいと思う。
元の読書記録を見る空っぽな人物の恐ろしさをアリアリと伝えてくれるとても恐ろしく面白い内容であった
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