本の感想・レビュー
オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈りの感想・レビュー

伊坂 幸太郎

新潮社

ISBN: 9784101250212

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

ミクさん

2025年3月 不思議な世界観のミステリー

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翡翠さん

あり得ない世界のはずなのに、とてもリアル。 偶然は必然であるのかもしれないと信じたくなる物語だった。

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薄雪さん

伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』 デビュー作です。とても不思議な小説です。 主人公は伊藤です。彼は元システムエンジニアで、コンビニ強盗をして捕まりました。彼を捕まえたのは、中学時代の同級生で今は警察官の城山でした。パトカーで連行される途中、偶然にも事故が起こり、その隙に伊藤は逃げることができました。しかし、そこから先の記憶がありませんでした。 意識を取り戻すと、彼は見知らぬ島である萩島にいました。この島は、長い間外界との交流を断っていると言われています。轟という島で唯一島内外を行き来する男に出会い、彼が伊藤をこの荻島に連れてきたのです。 荻島にはこの百五十年間、島外からの人間が来たことはなく、伊藤が二人目でした。そして三週間前、一人目となる曾根川という男も轟が連れてきたとのこと。 伊藤は訳が分からないまま、日比野という馴れ馴れしい男に荻島を案内してもらいます。 癖の強い島民が多い中でも特に伊藤を驚かせたのが、優午という名前の喋るカカシでした。 優午は未来を見通すことができ、伊藤が来ることを予め知っていました。そして、荻島についてもいろいろ教えてくれます。 日比野から、この島には足りないものがあると聞きます。そして、それを外の人間が置いていくというものだという言い伝えがあることを教えられます。 そして萩島での物語が始まります… 伊坂幸太郎さんの小説にはいつもとても残酷な人間や現実が出てきます。それでも、それを笑い飛ばすようなユーモアや、強い人間も。 この作品もそういった人間讃歌に溢れている気がしました。 萩島に足りなかったもの。それも、とても美しいものでしたね。 「あの丘で、君はアルトサックスの演奏をするんだよ。チャーリー・パーカーでも、君が好きで編曲したビートルズでもいい。あそこで思い切り吹くんだ。」

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