胸熱。時間軸の進め方、話の構成の仕方に唸る。ここでこれを持ってくるのはずるいでしょ!!となる。 王として政治する者の一人称が一貫して「自分という人間」ではなく、完全に「国の機能」で、とんでもない器だなと畏怖のようなものを感じた。 悪役の醜さが「実は誰の心にもささやかに宿ってるのでは?」という性質のものだったので、作中の登場人物と一緒に目を背けたくなった。 「人は正義を標榜するのだ。王や君主でさえ正義の御旗がなければ兵を動かすことなどできない。実体のない正義だ。だから正義が行われて、民はあれほど苦しまねばならない。」 「首を落とされる程度のことが何ほどのことだ。民は俺の身体だ。民を殺されるは身体を刳られることだ。首をなくすよりそれのほうが余程痛い」 「このまま戦乱になって王が斃れれば、あたしのこの子を誰かが井戸に投げ込むんだわ。それが、仕方ない、でまかり通ってしまう荒廃がまたやって来る。それでもいいの?」 「指摘されたら、ぼんくらだから猿真似しか能がないと言ってやろう」
元の読書記録を見る東の海神 西の滄海 十二国記の感想・レビュー
小野 不由美
新潮社
ISBN: 9784101240558
読者の感想・読書記録
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麒麟が王に忠誠を誓うシーンは、どの巻を読んでも胸が熱くなります。 尚隆に何か考えがあることは分かりつつも、さすがに言葉足らずすぎてイライラすることもありましたが、イライラし始めるタイミングで、まさかの王なのに逆賊の軍に入ってるとかちょっと笑っちゃうことをし始めて、嫌いにはなれません。意図も分かれば納得。でももう少し、尻拭いとかしなきゃいけない人たちには意図を話してあげてほしいな。 更夜とろくたは好きなので幸せになってほしいです。
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