型破りな船医の航海記。酔っぱらった知らんおっちゃんが居酒屋ですこぶる面白い話を聞かせてくれたような読書体験だった。 1958年の港町と海とをユーモアたっぷりに巡る。だいたい女と酒の話しかしてないのが面白い。かと思えば幽玄な霧の海を趣深く描いたりするからたまらない。 『名高い海水浴場であるスケヴェニンゲンへ行ったが、この名がそのまま日本語として聞こえるのでみんな喜ぶ。』 私は一生、スケヴェニンゲンという地名を忘れないと思う。ありがとうおっちゃん。
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北 杜夫
新潮社
ISBN: 9784101131030
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