Kindleで通勤中にさくさく読めた。 閉店する西武大津店に夏を捧げるという成瀬。 漫才を極めたい成瀬。 過去にもけん玉やシャボン玉を極めていたという成瀬。 かるたを極める成瀬。 愛想も愛嬌もない変人だけれど、読んでいくと成瀬が大好きになってくる。
元の読書記録を見る成瀬は天下を取りにいくの感想・レビュー
宮島 未奈
新潮社
ISBN: 9784101061412
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
元々気になっていたのとYouTubeでやる気になる小説と紹介されていたので読みました。 1行目から主人公の発想が天才過ぎて凡人には思いつかないことが多かったです。やる気というよりはなんでそんなこと思いつくんだと突っ込みたくなるお話でした。 毎回(そんなに読んでないけど)思うのですが、小説の作者は何でこんなに年齢も違う、性別も違う人物の気持ちや行動を書き分けられるのでしょうか。凄すぎます 中学校、高校時代の自分と対比して、素敵に輝く主人公が羨ましくなりました。続編も読んでいこうと思います。 読了後自分が滋賀出身だったらもっと良かったのにと思わされました。 地元作者の本も読んでみようかな
元の読書記録を見る宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。 滋賀県大津市を舞台にした青春連作短編集で、主人公・成瀬あかりの中学2年から高校3年までの成長を描いた全6編で構成されています。成瀬シリーズの第1作であり、2024年の本屋大賞を受賞した話題作です。いや、面白いです。 「ありがとう西武大津店」 中学2年の成瀬あかりは、閉店を控えた西武百貨店に「この夏を捧げる」と宣言します。毎日通い、ローカル番組に映ることを目指しますが、テレビは彼女を避けるように放送します。彼女の奇行に幼馴染の島崎みゆきは付き合い続けます。 「膳所から来ました」 成瀬は「お笑いの頂点を目指す」と言い出し、島崎と漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成します。M-1グランプリに挑戦し、文化祭でも舞台に立ちます。 「階段は走らない」 大人になった稲枝敬太が西武大津店の閉店をきっかけに旧友と再会します。小学校時代の同級生・タクローを探すため、Webサイトを立ち上げます。 「線がつながる」 高校入学式で坊主頭の成瀬と再会した大貫かえで。自分のことを地味な存在だと思っています。東大を目指しています。目立つ成瀬に嫌悪感をもっていましたが、東大見学の際に成瀬に会い、ぶれない成瀬に対して徐々に理解と共感を持っていくようになります。 「レッツゴーミシガン」 かるた大会で出会った広島の高校生・西浦航一郎が成瀬に一目惚れします。琵琶湖の観光船「ミシガン」でデートすることになります。 「ときめき江州音頭」 高校3年の夏、島崎が東京へ引っ越すことを告げ、成瀬は動揺します。ゼゼカラも解散だと思い、二人で司会を務める地元の夏祭りに覚悟を持って臨みます。 成瀬の「ぶれない生き方」に焦点があっているような作品ですが、そこまで実はぶれていないわけではありません。作品内で島崎も指摘していますが、M1への挑戦はやめちゃうし、髪の毛を3年間切らない宣言も2年半でやめてしまいます。それなりにぶれている成瀬。 また、猪突猛進に見える成瀬ですが、島崎がいなくなると知ってすごく動揺したり、西浦くんからの告白の返事をしっかりと考えてすぐに返答したりと、周りの人間にも気を遣い、考えて行動しています。 いろいろな人が書かれていますがこの作品が胸を打つのは、彼女の猪突猛進さでもなく、奇行でもなく、彼女の胸の奥にある真っ直ぐな情熱とひたむきさ、青春の煌めきなんです。
元の読書記録を見る成瀬あかりがとてもユニークで目が離せない。作中を通して、第三者視点で成瀬を知り、最後に成瀬視点で話が進み、点と点が繋がりながら成瀬の心の内に触れられて面白かった。お気に入りの作品。
元の読書記録を見る最近話題になっていて読んでみた。成瀬の性格がとにかくすごい!M1グランプリに出てみたりいきなり坊主になってみたりと行動力はものすごい。ハラハラドキドキして面白い作品です。
元の読書記録を見る気にはなっていたが手に取ることはなく…ついに文庫になっていたので買って読んでみた。 とにかく爽やかだった。成瀬も、成瀬の周りの人たちもみんな、暑い夏の日に涼しい風がさぁっと吹いているように気持ちがいい。 成瀬という天才がとにかく興味深い。1話目主人公の島崎のように、成瀬のやることをずっと見届けたいという気持ちが、読めば読むほどむくむくと大きくなる。次はどんなことをやってくれるのだろう、と。 人に勧めたくなる本だね。
元の読書記録を見る聞いてはいたけど、成瀬(主人公)があまりにも気持ちよすぎる性格してて大好きー!!ってなった
元の読書記録を見る鬼才も1人の女の子でして。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー とても、青春小説。 「小説新潮」掲載作品に書き下ろしを加えた本作。元の二作だけでも完成されていた。同じ[西武大津店]を軸に『成瀬らの青春(α世代)』と『大人の青春(ミレニアル世代)』とが描かれ、対比としても、書き方の試みとしても面白かった。 しかしそれ以上に、本作の書き下ろしでは、成瀬の為人が複数の視点で語られ、『成瀬』と言う存在により深みが増した。 一点、引っかかるのは、成瀬の分人性がなさすぎたことだ。それが彼女の魅力でもあるのだろうが、複数視点で語られても「成瀬すげぇ」となるばかりで、人格の発散はあまり感じられなかった。唯一、成瀬本人の視点では感情の揺れ動きがわかりやすく描写されていた。分人の表現は思ったよりも困難なのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー たまたま旧友から連絡があって。 たまたま用事で卒アル見返してて。 そうして、たまたまこの本を手にして。 前回の選書に続き、 本に選ばれたなぁと感じる読書だった。
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