粋な純文学だと感じた。冷蔵庫が話したように見える場面や妄想のミドリカワさんとの対話など、一瞬、現実か空想か分からなくなるような場面さえ計算尽くされている。良作だ思う。滑稽だと一蹴する人は似たような経験をしたことがない幸せな方だと思う。カンザキさんのパワハラを超え、怪我を誘発させる行為は常軌を逸している。主人公はよく堪えているなと感じた。自分だったら初日で間違いなく逃げる。即戦力と無能が手を組めばいい。損な役回りを受けずに済むように願う気持ちや妄想に逃げないとやってられない、いっそのこと故意に事故を起こして問題を明るみにしたい、そんな気持ちがひしひしと伝わってきた。他の人といる時の方が楽しそうだと思い違った挙げ句、復活したら唯一の理解者にも裏切られる。空想にもあいつが顔を出して幕切れる。大卒がしないような仕事に就くとかえって大卒のくせに無能だと言われる始末で、あまりにも不憫すぎた。
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ピンク地底人3号
集英社
ISBN: 9784087700350
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