2023/07/17読了。 母殺しをしてしまった娘の視点とナレーションで語られるノンフィクション。 内容は本の紹介にある通りなので、とくに期待から外れた部分は無かったものの、冒頭から、母から娘への悪意に満ちた罵詈雑言の嵐が何章にも渡って続くため、途中で何度か心が挫けそうになった。 精神的に少し敏感になっている方には全くおすすめ出来ない。 作中の母の不寛容さや情緒のあまりの不安定さはきっと何らかの病に精神を侵されていたのだと思えるが、当人も、周囲の人間(娘、夫、友人)もその事に気付くことが出来なかったことが、惨劇の発端になっている(ように私には思える)。それは、母自身も親子関係上に確かな信頼と安心を築く事が出来なかったことに起因するのかもしれないが―――なんにせよ、親子関係が拗れに拗れると、あんな言葉を四六時中相手に投げつける事が出来るのかと、一種の驚きも抱いたほど。 そして娘もまた、上手く情緒が育っていないかのような、とくに母殺害後の振る舞いから、ある部分においてはひどく幼く未熟な印象を受けた。 いずれにせよ、人を支配するという行為はどういった物事なのかを、まざまざと見せつけられるような作品だった。 前向きに締めくくられてはいるが、読後感はあまりよろしくない。心に小さな鉛の錘のようなものが、まだ沈殿している感覚がある。
元の読書記録を見る母という呪縛 娘という牢獄の感想・レビュー
齊藤 彩
講談社
ISBN: 9784065306796
読者の感想・読書記録
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ノンフィクションなのに創作のホラーみたい。娘が母を殺さずにすんだ世界線を考えてみたけど思い付かなかった。
元の読書記録を見る外からその異常さは気づけなかったんだろうか。本人たちもその異常性に気が付かなかったんだろうか。母親に徐々に追い詰められていく過程が手に汗握る。そしてモンスターを倒す。
元の読書記録を見る娘への愛を自分の夢と重ね 娘の意思を忘れてしまう母親がとても切なく 青春を奪われた娘が捻じ曲がっていく様子がとても悲しくリアルに感じました。 そして何よりも強く感じることが1つだけありました。 何も出来なかった気持ちは多少わかります。 それでも、あまりに残酷。 親父はなにやっとるねん!!!!
元の読書記録を見る読んでいて本当に心が苦しかった。 これ、わたし、元気なときじゃないときっと読めなかったかも。。だんだんと主人公に感情移入していってしまった。
元の読書記録を見る読んでいて非常に辛い内容だった。高崎あかり氏が母親を殺害するに至った要因の一つに、間違いなく父親の育児放棄があるが、父親は何も罪に問われず、逮捕後の献身的な支えだけが評価されているのが驚くべき内容だった。 父親も母親から日々邪険に扱われていて被害者とも言えるべき人物であるが、母親からの暴言に耐えられず1人でサッサと家を出ている。母親の命令だけに従い、娘も家出の際は父親を頼りにしていない。父親が親として機能していれば、あかり氏が母親から酷い虐待を受けることもなかっただろう。あかり氏の殺人は再犯率が極めて低そうな、虐待と軟禁の復讐が原動力の殺人であった。彼女が10年も刑務所で反省すべき事はなんだろうか。
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