今までの巻でもそうでしたが、イヌカシたちがNO.6の住人と交渉しているときは、高慢で腹の立つ人間だと思わされます。でもその後で帰宅後の普段の生活を見せられると、1人1人にも普通に家族がいて普通に暮らしている人間なんだと、巻き込まれるのをかわいそうに思えてしまいます。 特に今回は莉莉のお父さんだと分かってから、本当に無事に家族の元に帰ってほしいと思いました。 結局はそういうことなんだよね。上下の差をいくら作っても、相手のことを知ればそんなことは気にならなくなる。ただただ無事を祈りたくなる。もちろん、被害者側の立場に立てば、そんな甘えた考えはしていられないんだけど。偉い人たちが、たくさんの人々を一塊として捉えず、個々の1人1人と見てくれればと思います。
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あさの あつこ/影山 徹
講談社
ISBN: 9784062693844
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