本の感想・レビュー
七月に流れる花

七月に流れる花の感想・レビュー

恩田 陸/酒井 駒子

講談社

ISBN: 9784062203449

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

もちさん

物語の舞台や"夏の人"の存在が少し不気味で、ミステリーのふりしたホラーなのかとドキドキしながら読み進めたら、なかなか悲しい結末だった。まさか夏流城が流行病の末期患者を隔離するためのシェルターだとは思わなかった。相変わらず、純文学のような瑞々しい感性と繊細な文章、恩田さん独自の静謐でノスタルジックな世界観が素晴らしい。恩田さんの作品には、彼女が育った時代・土地の雰囲気や記憶の底流が強く感じられる。それがあの上質なノスタルジーを生み出してるんだと思う。いつか東北を訪ねて、この唯一無二の感性が育まれた土地を見てみたいものです。

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