本の感想・レビュー
竜殺しのブリュンヒルド(1)

竜殺しのブリュンヒルド(1)の感想・レビュー

東崎 惟子/あおあそ

KADOKAWA

ISBN: 9784049142167

読者の感想・読書記録

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薄雪さん

神秘の島「エデン」で、少女ブリュンヒルドは島の守護竜と共に穏やかに暮らしていた。幼いころ、竜の血を浴びたことで、彼女は人間でありながら半竜となった。守護竜と愛し合う仲となるブリュンヒルド。しかしある日、ノーヴェルラント帝国の竜殺しの名門・ジークフリート家が島を襲撃し、守護竜は殺され、島も焼き払われる。竜の血をすすったブリュンヒルドはただ一人生き残り、ヨハン・ザックスという軍人に助けられる。襲撃の指揮を執っていたのは、彼女の実の父であるシギベルトだった。 守護竜との永遠王国で会おうという約束とは裏腹に、ブリュンヒルドはジギベルトへの復讐に駆られていく… 復讐劇のお話として面白いです。 ブリュンヒルドはジギベルトに復讐などせず、全てを受け入れ愛していれば、永遠王国で再び愛する人と一緒になれたはずです。でもブリュンヒルドはそれをしなかった。 東崎椎子さんはあとがきにて「わたしは勝利の物語として胸を張れます」と書いています。復讐は甘美な蜜の味、と言ったところでしょうか。 全てを受け入れて天寿を全うするブリュンヒルドでは、劇的なストーリーにならなかったはずなので。 「その一言で、わたしは明けない暗闇をいくらでも歩けると思えるのだ。」

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