衝撃だった。最後まで読み切ったあと、こんなにくらったのは天使の囀り以来かもしれない。 前半は冴えない主人公にモヤモヤしたが、物語が進むに連れて彼が荒波にもみくちゃにされ、みるみるうちに変わっていくのがなんとも健気だ、と思えるようになった。1人の男の成長を見届けた満足感はある。 人を信じることの尊さ、と同時に危うさも改めて思い知らされる。 前半は親友の手がかりもなかなか無い中、ただただ環境や人に翻弄される主人公にイライラすることもあるが、読み進めていくともうやめられない。 結末のその後をいつまでも想像してしまうほど、のめり込んだ。大変面白い小説だった。
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桐野 夏生
KADOKAWA
ISBN: 9784041143209
読者の感想・読書記録
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高校時代の親友を探して、一人カンボジアへ。親友にもう一度会いたいだけなのに、探すうちにどんどん闇に引き摺られていく。 カンボジアに観光で行っただけでは見えないだろうダークな部分も背景に描かれていて面白かった。
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