「能力」の生きづらさをほぐす
勅使川原 真衣/磯野 真穂
どく社
2022年12月21日
概要
【発売たちまち重版!】 生きる力、リーダーシップ力、コミュ力… ◯◯力が、私たちを苦しめる。 組織の専門家が命をかけて探究した、他者と生きる知恵。 前職では「使えない」私が、現職では「優秀」に。 それって、本当に私の「能力」なの? 移ろいがちな他人の評価が、生きづらさを生み出す能力社会。 ガン闘病中の著者が、そのカラクリを教育社会学と組織開発の視点でときほぐし、 他者とより良く生きるあり方を模索する。 ー朝日新聞「タイパ社会」特集ほかメディアで話題!----- 「能力論の新しい地平をひらいた、学術的にみても優れた本だと思います」 大学時代の師 苅谷剛彦さん(オックスフォード大学教授) 「『能力』にすがってしまうのは、 不確定な人生を少しでも確かだと思いたい、 私たち人間の弱さゆえなのでしょう」 執筆伴走 磯野真穂さん(人類学者) 「俺にケンカ売ってんの? 君いい度胸してるな」 ケンカするほど仲のいい先輩 山口周さん(独立研究者・著作家) 「自己否定しないで前に進んでいくことを大切にしてほしい」 女優・作家・歌手 中江有里さん(NHKラジオ第1「マイあさ!」より) 「人間の能力と適性は多様であり、それを数値化して比較すること自体が、一つの物語に過ぎない」 作家 佐藤優さん(毎日新聞2023年3月11日付読書面より) 「本書のメッセージが伝わったその先には、きっと今とは少し違う、もっと生きやすい社会が広がっていくはずだ」 代官山 蔦屋書店 人文コンシェルジュ 宮台由美子さん(集英社「yoi」より) 「『能力』は正当性をまとう。能力が足りないのは自己責任、必要な能力を獲得すべく精進しなくては……と追い立てられる日々に待ったをかけるのが本書だ」 日本経済新聞書評(2023年2月18日付朝刊読書面より) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 職場や学校、家庭で抱えるモヤモヤを なかったことにしたくないすべての人へ 「行きすぎた能力社会じゃ、幼い子どもを残して死にきれない!」 ガン闘病中の著者が贈る、まさかのストーリー。 ーーときは、2037年。急降下した 上司の評価で病める息子を救うため、 死んだはずの母さんがやってきた!? 「人事部が客観性の根拠として、人材開発業界を頼っているわけだね。 ふむ、とすると、『能力』なんて幻とかなんとかうそぶきながら、それを飯のタネにしてきたのは、やは…
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けさんの感想・評価
生きづらさを『なくす』でなく『ほぐす』。 個人的にここ最近で一番刺さった一冊。 上司の評価で病める息子を救うため、死んだはずの母が幽霊として息子娘の前に現れて、能力社会について説くという物語形式の本。筆者は現在乳ガンと闘っておられるとのことで、筆者自身からの息子娘へのメッセージのような側面もあり、ビジネス書でここまで心動かされるとは思ってもなかった。最後は涙ちょちょぎれました…🥲🥲 自分は教育業界で子供を相手に一丁前に「能力をはかる」なんてことしてますが、「なんて一面的な物差しで測ってるんだろう」と常々モヤモヤしつつ、でもそれで食わせてもらってるので、手元にある物差しでなんとか最大限子供のやる気に繋がればと思って仕事してます。職歴も重ねて、会社内でも評価される側でなく評価する側になることも増えたので、「評価する」ということへのジレンマを感じることも増えました。 評価される側へのケアがメインのテーマである一冊だと思いますが、同時に評価する側へのケアもしてもらっているなと感じることができました。 あとこの本では家族だったけど、「誰かと直接対話すこと」って現代社会においてこの上ないウェルビーイングなのかも。ネットの情報や本の頁から解を得ようとしすぎないで、家族や友人との会話から安らぎや気づきを得ることも大事だな〜と。ほぐされました。
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