アメリカは自己啓発本でできている
尾崎 俊介
平凡社
2024年02月24日頃
概要
「なまじの利口にゃわからない。さりとて阿呆では読み取れない。知の遊園地のような本です。」 ーー糸井重里さん推薦!! アメリカンドリーム、スピリチュアル、宗教的熱狂、超健康志向、ポジティブ思考……。 建国の父フランクリン『自伝』からはじまる自己啓発本のベストセラーから見えるアメリカ。 ■おもな内容 1. 自己啓発思想の誕生 厳格なカルヴァン主義ピューリタニズムの縛り/天国=現世において抱く幸福感/自己啓発本の王道「努力して成功する」 フランクリン『フランクリン自伝』、カーネギー『カーネギー自伝』、コヴィー『完訳7つの習慣』ほか 2. 引き寄せ系自己啓発本の誕生 「宇宙」エネルギーの登場/資本主義の欲望は「神の意志」/ 自分を変えれば世界が変わる「インサイド・アウト」 アレン『「原因」と「結果」の法則』、アトキンソン『引き寄せの法則』ほか 3. ポジティブであること 牧師によるポジティブ・シンキングの福音/「ポジティブ= 個人の結果責任」への転化/それでも人は、楽天的な方がいい? ピール『積極的考え方の力』、ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』ほか 4.「お金持ちになろう!」アメリカの成功哲学 「金持ち指南」の自己啓発本/アメリカ流現実主義「セールスマンになれ!」/この世のすべては「売り物」である コンウェル『ダイヤモンドを探せ』、オグ・マンディーノ『世界最強の商人』ほか 5. 年長者が人生を説く父から息子への手紙 18世紀イギリス貴族の父から息子への手紙/なぜ父は息子・娘に手紙を書くのか ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』ほか 6. 日めくり式自己啓発本 ウーマン・リブ時代の日めくり式自己啓発本/シンプルな豊かさを求める フランクリン『プーア・リチャードの暦』、ガーウェイン『マインド・カレンダー』ほか 7. スポーツ界の自己啓発本 立身出世からダイエットへの転換/ジョギング・ワークアウトの登場/ビジネス・コーチング系自己啓発本の登場 ジェーン・フォンダ『ジェーン・フォンダのワークアウト』、ガルウェイ『インナーゲーム』、ほか 8. 自己啓発本界のトホホな面々 コラム 日本版 父から息子への手紙『君たちはどう生きるか』 日本の日めくり式自己啓発本の傑作『日めくり まいにち、修造!』 日本のサッカー/野球系自己啓発本 ほか 付:年表〈アメリカ・日本の自己啓発本〉
ステータス
読んだ
けさんの感想・評価
意識高い系の自己啓発本が昔から苦手なんですよね…。「肩の力抜こうよ」的ないわゆるダウナー系はまだ平気なんですが、アッパー志向の物は無理です。誠に勝手ながら誰が何言ってんのと思ってしまう…。 自己啓発本を研究されている尾崎先生が自己啓発本の抱えている胡散臭さも魅力もちゃんと言語化してくれていて、これは自己啓発本の好きな人も嫌いな人も楽しめる一冊だと思う。一見重そうな内容ですが文体も軽くてだいぶ読みやすかった! 自己啓発の思想史をなぞりながら、過去のヒット作がどういう背景で売れたのか?どんな内容なのか?事細かく解説してくれています。 自分はもうこれ一冊で「数々の自己啓発本を読みました」って事にしていいんじゃないかと思ってます。笑
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