異界の歩き方
村澤 和多里/村澤 真保呂
医学書院
2024年09月02日頃
概要
精神症状が人をおそうとき、世界は変貌する。異界への旅が始まるのだ。そのとき〈旅立ちを阻止する〉よりも、〈一緒に旅に出る〉ほうがずっと素敵ではないだろうか。フェリックス・ガタリの哲学(「機械」!)と、べてるの家の当事者研究(「誤作動」!)に、中井久夫の「生命」への眼差しを重ね合わせると、新しいケアとエコロジーの地平がひらかれてくる! これまで交わらなかった三者による、発見と生成と意外な到達点。
ステータス
読んだ
けさんの感想・評価
精神疾患における「当事者研究」という難しそうな題材だけど、面白くてかなりスラスラと読めました。 一般的な精神疾患への支援といえば、社会に出して働かせるだとか人に迷惑をかけないようにするとかばかりに視点をおきがちだけど、当事者の声を聞かずにそんなことをしても焦りや苛立ちを助長させるだけになってしまう。 本書では精神疾患の方が自己をコントロールできなくなってしまうことを「爆発」と書いていたけど、「爆発を防ぐ」ではなく、「爆発を活かす」。コレはめちゃめちゃ面白かったし、精神疾患云々関係なく、誰しもが他者に対して持つべき視点だな〜と思えた。 この前読んだ依存症の話とも似ている。 無理に蓋をしたり線引きをするのではなく、自分自身や周囲がその症状と向き合いながらうまく付き合って行くことが大切なのかも。
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。