センス・オブ・ワンダー
レイチェル・カーソン/上遠 恵子
新潮社
2021年08月30日頃
概要
雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。
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読んだ
メモ
8.大洋の荒々しい力のまえに、たった一ぴきで立ち向かっているこの小さな生きもののかよわい姿を目にするたびに、わたしはなにか哲学的なものすら感じさせられます。 10.わたしたちは、嵐の日も、おだやかな日も、夜も昼も探検にでかけていまきます。それは、なにかを教えるためではなく、一緒に楽しむためなのです。 12.動物や植物の名前を意識的に教えたり説明したりはしません。/発見のよろこびに胸をときめかせることほどいい方法はない 15.ふつうの親たちが子どもから取り上げてしまう楽し…
8.大洋の荒々しい力のまえに、たった一ぴきで立ち向かっているこの小さな生きもののかよわい姿を目にするたびに、わたしはなにか哲学的なものすら感じさせられます。 10.わたしたちは、嵐の日も、おだやかな日も、夜も昼も探検にでかけていまきます。それは、なにかを教えるためではなく、一緒に楽しむためなのです。 12.動物や植物の名前を意識的に教えたり説明したりはしません。/発見のよろこびに胸をときめかせることほどいい方法はない 15.ふつうの親たちが子どもから取り上げてしまう楽しみを/ともに分かち合っていました。 ★23 子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激に満ち溢れています。/わたしたちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときにはまったく失ってしまいます。/この感性はやがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という源泉から遠ざかること、つまらない人工的な物に夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。 24. よろこび、感激、神秘などを子どもと一緒に再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。 25. 美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆、や愛情などのさまざまな形がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。 消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなにたいせつであるかわかりません。 28.子どもといっしょに自然を探検するということは、周りにあるすべてのものに対するあなた自身の感受性にみがきをかけるということです。それは、しばらく使っていなかった感覚の回路をひらくこと、つまり、あなたの目、耳、鼻、指先のつかいかたをもう一度学び直すことなのです。 36.嗅覚というものは、ほかの感覚よりも記憶をよびさます力がすぐれています 47.いろいろなものの名前を覚えていくことの価値は、どれほど楽しみながら覚えられるかによって、まったくちがってくる/ すこしでも不思議に思ってわたしになにか質問をしてきたとしたら/どれほどうれしいことかわかりません。
ひろきさんの感想・評価
良い本は洗練されている。不要なことは書かれない。執筆途中で旅立たれてしまったが、レイチェルの言葉でセンスオブワンダーの深みを踏み込んだところまで聞いてみたかった。 現代人においては、自然を楽しむ余裕がより無くなっているのだろう。経済格差も相まっている。ダーチャフィールドのように週末だけでも楽しむというのが理想だろうが、それが出来る人の多くは富める者だと考えられる。 ただし、レイチェルが言いたいことは、日常の中でもセンスオブワンダーを使える機会は溢れており、それを楽しむ事が必要だということ。 今後の世界、特に子供たちが自然と共に生きられるように、まずは大人たちが自然を楽しみたい。 センスオブワンダーは私の考える「非認知能力」に内包される。その伸ばし方、可視化の方法についても考えたい。
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