薄雪竜の姫ブリュンヒルド(2)
竜の姫ブリュンヒルド(2)

竜の姫ブリュンヒルド(2)

東崎 惟子/あおあそ

KADOKAWA

2022年11月10日

概要

人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。  帝国軍の大砲が竜の胸を貫く、そのおよそ700年前ーー邪竜に脅かされる小国は、神竜と契約を結び、その庇護の下に繁栄していた。  国で唯一、竜の言葉を解する「竜の巫女」の家に生まれた娘ブリュンヒルドは、母やその母と同じく神竜に仕えた。 竜の神殿を掃き清め、その御言葉を聞き、そして感謝の貢物を捧げるーー月に、七人。  第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第二部堂々開幕! 序章 第一章 第二章 第三章 第四章 終章

ステータス

読んだ

メモ

『竜殺しのブリュンヒルド』の続編的作品。 邪竜の脅威にさらされる小国ノーヴェルラント王国は、神聖な竜(神竜)と契約して守護を受けていた。その神竜と心を通わせる者こそ「竜の巫女」であり、その家系に生まれた少女・ブリュンヒルドは幼い頃から神殿で竜と会話し、月に七人の生贄を捧げる儀式を務めていた 。しかし、ブリュンヒルドは竜が生贄を食べる残忍な姿を目撃することで王国を襲う邪龍は本当に存在するのか疑い始める。 やがて、ブリュンヒルドは、従者ファーヴニル、王国の王子シグルス、王子に使え…

『竜殺しのブリュンヒルド』の続編的作品。 邪竜の脅威にさらされる小国ノーヴェルラント王国は、神聖な竜(神竜)と契約して守護を受けていた。その神竜と心を通わせる者こそ「竜の巫女」であり、その家系に生まれた少女・ブリュンヒルドは幼い頃から神殿で竜と会話し、月に七人の生贄を捧げる儀式を務めていた 。しかし、ブリュンヒルドは竜が生贄を食べる残忍な姿を目撃することで王国を襲う邪龍は本当に存在するのか疑い始める。 やがて、ブリュンヒルドは、従者ファーヴニル、王国の王子シグルス、王子に使える王国一の騎士スヴェンと共に神龍を倒す。 しかし、神龍の魂はシグルスに入り込み生きていた。シグルスはブリュンヒルドに切りつけ、彼女とファーヴニルを幽閉する。隙を見て抜け出すブリュンヒルドとファーブニル。人の変わってしまったシグルスに困惑するスヴェンも、その脱走を手助けする。 シグルスの精神もまだ生きていた。神龍の寝ている間のみ、シグルスは活動できる。自分を殺せとブリュンヒルドに伝えるシグルス。彼の希望を叶えるまために、シグルスと神龍の同居する体を殺そうとするブリュンヒルド。しかし、神龍に気づかれ、失敗する。ファーヴニルの助言に従い、ジグルスに愛の声をかけるブリュンヒルド。彼女の声が聞こえている間のみ、ジグルスは神龍の動きを制限でき、身体を操れた。 神龍の動きを制限できたシグルスとブリュンヒルドはやがて結婚しようとする。 しかしそれをよく思わぬ国民が現れ、ブリュンヒルドに毒薬をかける。ブリュンヒルドは声が出なくなり、神龍の動きを制限できなくなる。 神龍の企みによって結婚式は執り行われる。ファーヴニルは一計を案じ、身代わりの花嫁を立てる。神龍はかつて愛した女に似ているブリュンヒルドを愛しており、このままシグルスの中で朽ちたえようとしていたが、身代わりを立てられたことに怒り、周囲の人間を殺そうとする。従者ファーヴニルが殺されそうになった時、ブリュンヒルドはその前に立ちはだかり、深手を負う。そして、王国一の騎士スヴェンも神龍との戦いの中で倒れる。 しかし、ファーヴニルは王国の奥に眠る神の力をブリュンヒルドに宿させ、その力でブリュンヒルドは神龍を倒す。しかし、シグルスはまだ生きていた。多くの生き残りの騎士たちが、龍の姿をしたシグルスを倒そうとする。察したシグルスは、ブリュンヒルドの刀を自分の胸に突き立てる。 そして、ブリュンヒルドを龍殺しの英雄に仕立てあげる。ブリュンヒルドはその志を受けとり、竜殺しの英雄として国を治めていく。 巫女であったブリュンヒルドには、ジークフリードという家名が与えられる。また、神の力にはバルムンクという名がつけられる。 ファーヴニルはブリュンヒルドが息を引き取る際に話す。そして感謝を伝えた。あなたに会えてよかった、と。

薄雪さんの感想・評価

『竜殺しのブリュンヒルド』の続編的作品。 邪竜の脅威にさらされる小国ノーヴェルラント王国は、神聖な竜(神竜)と契約して守護を受けていた。その神竜と心を通わせる者こそ「竜の巫女」であり、その家系に生まれた少女・ブリュンヒルドは幼い頃から神殿で竜と会話し、月に七人の生贄を捧げる儀式を務めていた 。しかし、ブリュンヒルドは竜が生贄を食べる残忍な姿を目撃することで王国を襲う邪龍は本当に存在するのか疑い始める。 やがて、ブリュンヒルドは、従者ファーヴニル、王国の王子シグルス、王子に使える王国一の騎士スヴェンと共に神龍を倒すことを画策する。 読んでいて話の着地地点がどこになるのかわからなくなる作品。 神龍はいつ倒せるのか。シグルスは助かるのか。 ハッピーエンドになるのか、それともバッドエンドになるのか、なかなか見えない展開でした。 異世界転生物や軽めのファンタジー作品が多いライトノベル界で、この緊張感を出せる作家はなかなかいないように思えます。 『竜の姫ブリュンヒルド』もスリリングな作品でした。東崎さんの作品は、いつもギリギリのテンションで溢れています。

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