結婚式のメンバー
カーソン・マッカラーズ/村上 春樹
新潮社
2016年03月29日頃
概要
この街を出て、永遠にどこかへ行ってしまいたいーむせかえるような緑色の夏、12歳の少女フランキーは兄の結婚式で人生が変わることを夢見た。南部の田舎町に暮らし、父や従弟、女料理人ベレニスとの日常に倦み、奇矯な行動に出るフランキー。狂おしいまでに多感で孤独な少女の心理を、繊細な文体で描き上げた女性作家の最高傑作を村上春樹が新訳。“村上柴田翻訳堂”シリーズ開始。
ステータス
読んだ
あまくろさんの感想・評価
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公を少女に置き換えたような話、村上春樹の性癖なんだね(偏見) ただ、向こうが青春小説の金字塔なのに対して、これは青春小説と呼ぶのに若干抵抗があるな というのも、こっちは思春期の通過儀礼、成長ストーリーみたいな側面よりも、もっと「孤独」「閉塞感」「無力感」みたいな雰囲気が前面に出た文章になっている 『心は孤独な狩人』とテーマが共通していて、マッカラーズの十八番なんだろうなと思ったが、あっちは様々な視点を織り交ぜた全体構成の完成度の高さが見事である一方で、こっちは狂おしいまでに多感な主人公の緻密な心理描写が素晴らしい
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