潮騒
三島 由紀夫
新潮社
2020年10月28日頃
概要
古代の伝説が息づく伊勢湾の小島で、逞しく日焼けした海の若者新治は、目もとの涼しげな少女初江に出会う。にわかに騒ぎだす新治の心。星明りの浜、匂う潮の香、触れ合う唇。嵐の日、島の廃墟で二人きりになるのだが、みずみずしい肉体と恋の行方はー。困難も不安も、眩しい太陽と海のきらめきに溶けこませ、恩寵的な世界を描いた三島文学の澄明な結晶。その火を飛び越して来い。永遠の青春がここにー。その名を不動のものとした、29歳の作品。
ステータス
読んだ
miさんの感想・評価
海と人々の描写が緻密で、まるで肌で感じられるようだった。文章を追うたびに頭の中で映画のように風景が広がり、読んでいて心地よかった。三島由紀夫の文章は映像的で、やっぱり好きだと感じた。 ただ、今まで読んだ三島由紀夫の小説の主人公たちは、どこか陰気で身近に感じられたのに対し、本作の新治は大人しくも美男で勇敢な人物だった。そのため、彼のまっすぐさに魅力を感じつつも、あまり親近感は持てなかった。それでも、彼と初江の純粋な恋愛には、まっすぐな美しさがあった。 海の息吹を感じるような鮮やかな描写はやはり圧巻だった。
この本を読んだ人の感想
ショップ
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。