黒と茶の幻想(下)
恩田 陸/川端 裕人
講談社
2006年04月15日頃
概要
雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。元恋人も含む四人の関係は、何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は既に死んでいた。全員を巻き込んだ一夜の真相とは?太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。
ステータス
読んだ
まゆさんの感想・評価
蒔生と節子の物語。 蒔生は彰彦と利枝子の物語の中の方が、彼の内面のダークな部分まで描かれていて面白かった。蒔生の物語は憂理のための物語だと思った。麦の海から続けて読むと彼女の危うさがここまで行き着いたのかと切なくなる。 節子はなんだかんだ4人の中で一番まともで常識人で故に苦労してきたんだなという印象。内気な節子が明るくなるまでの葛藤が、過去の自分と重なった。 これくらいの時期の恩田さんの作品が好き。 大きな事件はないのに上下巻引き込まれた。
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