幸せな家族
鈴木悦夫
中央公論新社
2023年09月22日
概要
「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」 保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆくーー 刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。 〈解説〉松井和翠
ステータス
読んだ
チャロンさんの感想・評価
この内容で児童書というのがびっくりです。 確かに語り手は小学6年生なので、文体は易しく読みやすくはありました。 動機や方法はともかく、犯人はけっこう早くに予想ができてしまいました。歌の通りに人が死ぬ見立て殺人の割には歌詞を全然教えてくれないので不思議でしたが、けっこう歌詞がガッツリ犯人を示しているんですね。 逆になぜみんなその歌を知っていて犯人を疑わないのか… また1年のうちに何人も親しい人間たちが殺されて、その犯人も分かっていないのに、ほとんどみんなそれを感じさせずに日々の生活を過ごしたりイベントを楽しんだりしているのでリアリティが感じられませんでしたが、逆にそのため登場人物ほとんどみんなどこかおかしいのではという不気味さを感じました。 それにしても、作者の鈴木さん、本当に児童文学者なの?と調べてみたら、読んだことのある昔話の絵本や、子どもの頃大好きだった「なぞなぞびでおくん」シリーズを書いた人と知ってめちゃくちゃ驚きました。
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