浮雲
林 芙美子
KADOKAWA
2017年10月25日頃
概要
義兄の弟との不倫関係から逃れるため、戦時下、仏印へタイピストとして渡ったゆき子。そこで出会った農林研究所所員、富岡と熱烈な恋に落ちたが、彼もまた、妻のある身であった。戦争が終わり、帰国したゆき子は、富岡の心が彼女からすでに離れていることを知る…。心中旅行、別離、そして妊娠。様々な出来事を乗り越え、二人はついに屋久島へとたどり着く。敗戦後、激動の日本で漂うように恋をした、男と女の物語。
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読んだ
わさび柿の種さんの感想・評価
最初はNHKラジオの朗読で。二回目はその時飛ばした所を読みたくて。三回目、今回。生きることの空虚さと、ジリジリ焼かれるような生きる事への執着と。もはや戦後ではない、と言われた時代を知っている私には、皮膚感覚で分かる戦後の空っぽ感と、混乱と、変に突き抜けたエネルギーは、私の子ども達孫達には、理解出来ないことなんだろうな。これが時代を経る、ってことなんやろな。それは仕方ないことでも、何だかとても悪いことのように思える。
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