saQほどなく、お別れです
ほどなく、お別れです

ほどなく、お別れです

長月 天音

小学館

2022年07月06日

概要

この葬儀場では、奇蹟が起きる。 夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。 大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。 「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より 【編集担当からのおすすめ情報】 「私の看取った患者さんは、 『坂東会館』にお願いしたいです」 ーー夏川草介(医師・作家『神様のカルテ』)氏推薦! 全国の書店員さんが熱烈支持! 『神様のカルテ』以来の最強デビュー作! 「登場人物それぞれの気持ちに涙し、最期の別れの儀式を通して美空が成長していく様子を、まだまだ読みたいと思いました。心があたたかくなる作品です」 ーー宮脇書店ゆめモール下関店・吉井めぐみさん 「坂東会館のお葬式は、旅立ちを迎えるその人の、生きた道を最後に照らす、あたたかい光でした」 ーー平和書店TSUTAYAアルプラザ城陽店・奧田真弓さん 「大切な人を亡くした時、ずっと思い続けることが愛だと思っていた自分に、愛ある別れは必要だと、この作品は教えてくれた」 ーージュンク堂書店滋賀草津店・山中真理さん 「別れが来ないうちに、生きているうちに伝えなければならない思いがある。抜群のデビュー作です」 ーー小学館パブリッシングサービス・松本大介さん

ステータス

読んだ

メモ

読了日:2025/6/19

saQさんの感想・評価

病院での検査結果を待つ間に読もうと思い、行きの電車内からページをめくる 後々、この感想を読み返した際に、読み終わった後のこの気持ちを反芻できるほどに表現しきれる自信はないけれど、書かないと始まらないので出来る限りメモしてみる 「どのように生きるかということは、どのように死んでいくかということ」のような言葉を何かの本で読んで以来、いつも頭の片隅にあった 本書に描かれている様々な命の形に触れた後では、この言葉は決して間違っていないけれど、何となくある程度の長寿を全うすることを前提にしている言葉だなと思ってしまった 自身を含め、いつ誰に何が起こるか分からないのに、すぐにその事を忘れてしまう 「生まれるときも死ぬときもひとり」という人がいる 本質的には確かにそうなのかもしれない でも本書ではそういう描かれ方はしていない お別れをするその時まで、誰かに見守られているし、支えられている 祖母とのお別れの際、棺に入れてはいけないと、妹がプレゼントした髪留めを持たせてあげられなかったことがあった 色々な決まりやルールがあるのだと思うが、当時の対応に、何年も経過した今でも胸につかえるものがある 本書内では、2つの指輪が火葬される素敵な描写があった 坂東会館のような葬儀屋さんと出会えたらいいなと切に願う

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