ミーリカバリー・カバヒコ
リカバリー・カバヒコ

リカバリー・カバヒコ

青山美智子

光文社

2026年05月12日

概要

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで“リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住む人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。誰もが抱く日々の悩みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。心がじんわりほどける、再生の物語。

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ミーさんの感想・評価

やわらかくシンプルな文章で、登場人物の心情に入り込みやすかった。最初の方はカバヒコが奇跡(特殊な力?)で登場人物たちの問題を解決してくれる物語かと思ったが、蓋を開けてみれば、抱えた問題に当事者たちが向き合い、本人たちなりの答えを紡ぎ出す物語だった。 自分よりとてつもなく出来の良い、しかも恵まれた環境でないにも関わらず性格も良い同級生に初めて出会って卑屈になる少年、同期や中途採用の後輩を僻み、そんな自分を責める女性、合わないママ友に無理して合わせてしまう母親。私に重なるところがあると思った。 私もこの物語の主人公たちのように、もう少しだけ、素直に生きられますように。お守りにしたい一冊だと思った。

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